ED治療薬バイアグラの後発品フィルデナの上位モデルとして、水なしで服用できる舌下錠タイプです。錠剤から舌下錠へ変更することで、従来の製品より早く強力に勃起・硬度を維持します。フィルデナと同じくバイアグラの有効成分シルデナフィル100mgを配合。
効果・効能
ED改善
フィルデナプロは、フィルデナと同じくバイアグラの有効成分「シルデナフィル」を100mg配合していますが、錠剤ではなく舌下錠です。舌下錠は、内服薬とは吸収経路が異なるため効果もより早く強力になる可能性があります。
まず舌下錠は、口腔内粘膜(舌の下側辺り)から毛細血管へ直接吸収されるので、腸から吸収した場合に行われる肝臓の初回代謝を受けません。そのため錠剤を内服した時よりも多量のシルデナフィルが血中に入ることが予想されます。
そのため効果も期待できますが、副作用の心配も同じだけ高まります。シルデナフィルの体内利用率は40%程度なので個人差はありますが、フィルデナプロは、通常の倍の効果と副作用を想定して服用をすべき薬です。
服用方法・使用方法
性行為の1時間程度前に1/4~1錠を服用して下さい。
初回は1/4錠から始めるのが無難です。ハサミや錠剤カッターでの分割できますが、通常の錠剤よりも崩れやすいと考えられますので、注意して下さい。
服用は1日1回。連続して使用したい場合は、最低でも24時間以上の間隔を空けて下さい。
グレープフルーツジュースなどを飲むと、代謝酵素の働きが低下し、副作用の危険性が増大する可能性があります。フィルデナプロ使用中は摂取しないで下さい。
心臓や血管に持病がある場合は、薬を使ってよいか担当医に聞いてから、服用を開始しましょう。
性行為を始める前にフィルデナプロを服用していることをパートナーに伝えておきましょう。
体調がすぐれない時には、本剤の使用を控えて下さい。
併用薬がある場合、薬の飲み合わせについて医師または薬剤師にチェックをしてもらって下さい。
副作用
血管拡張(ほてり、潮紅)、頭痛、胸痛、動悸、頻脈、めまい、傾眠、眼充血
併用禁忌薬
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の患者
・心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
・重度の肝機能障害のある患者
・低血圧の患者(血圧<90/50mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧>170mmHg 又は安静時拡張期血圧>100mmHg)
・脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
・網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼの遺伝的障害を持つ症例が少数認められる。
・アミオダロン塩酸塩(経口剤)を投与中の患者
・可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与中の患者
服用できない方
・陰茎の構造上欠陥(屈曲、陰茎の線維化、Peyronie病等)のある患者[性行為が困難であり痛みを伴う可能性がある。
・持続勃起症の素因となり得る疾患(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)のある患者
・PDE5阻害薬又は他の勃起不全治療薬を投与中の患者[併用使用に関する安全性は確立していない。
・出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者[ニトロプルシドナトリウム(NO供与剤)の血小板凝集抑制作用を増強することが認められている。出血性疾患又は消化性潰瘍のある患者に対する安全性は確立していない。]
・高齢者(65歳以上)[高齢者では血漿中濃度が増加することが認められているので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
・重度の腎障害(Ccr<30mL/min)のある患者[血漿中濃度が増加することが認められているので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
・肝障害のある患者[血漿中濃度が増加することが認められているので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
・α遮断剤を投与中の患者
・チトクロームP450 3A4を阻害する薬剤を投与中の患者[本剤の血漿中濃度が増加することが認められているので、低用量(25mg)から投与を開始するなど慎重に投与すること。
・カルペリチドを投与中の患者
・多系統萎縮症(Shy-Drager症候群等)のある患者[本剤の血管拡張作用により、原疾患による低血圧を増悪させることがある。
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食事とアルコールの影響
フィルデナは、食事の影響を受けやすいED治療薬です。
十分な効果を得るためには、食事前・空腹状態での服用を心がけてください。
食後に服用する場合は、2~3時間程度経過してから服用するようにしましょう。
食後で接種した食べ物が十分に消化されるのを待たないと、効果が弱くなる可能性があります。
アルコールとの併用は問題ないとされていますが、血管拡張作用が酔いを早めることもあるため、飲みすぎには注意が必要です。
保管方法
・直射日光が当たらない湿気の少ない涼しい場所に保管してください。
・小さな子の手が届かない場所に保管してください。
・誤飲の原因になったり、品質が変わる恐れがあるため容器は入れ替えないでください。
・1包を分割した残りを服用する場合は、なるべく空気に触れないように保管し、2日以内に服用してください。
・表示されている期限を過ぎたものは服用、使用しないでください。
フィルデナプロ Fildena Pro 100mg 舌下錠 (シルデナフィル) に対するレビュー2件